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国友藤兵衛(一貫斎)家
資料調査・活用事業についてPROJECT

現在、長浜市(市民協働部 歴史遺産課)では、国友藤兵衛家(一貫斎家)の資料調査を、文化庁「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」補助金の交付を受け、令和元年度からの2ヶ年計画で行なっています。 以下にその概要をお知らせします。

1. 調査の目的

国友一貫斎については、平成13年から平成17年に行なわれた文部科学省特定領域研究「江戸のものづくり」や、平成15年に行なわれた市立長浜城歴史博物館 特別展『江戸時代の科学技術-国友一貫斎から広がる世界-』で評価が行なわれてきました。その結果、日本の近世科学技術史における天文学や銃砲史の分野で、大きな業績を残したことが確認されています。

ただ、一貫斎家に残った資料については、これまで限定した調査しか行なえず、十分な把握がなされて来ませんでした。そこで、文化庁の補助事業として、長浜市では国友藤兵衛(一貫斎)家に残る資料について再調査を行ない、その総体を把握すると共に、新たな資料の発掘を行ない、かつ良好な保存環境の確立を目指すものです。

2. 資料の種類

  • ①昭和39年に長浜市指定文化財に指定された「国友一貫斎家文書」251点
  • ②昭和58年に長浜市指定文化財に追加指定された「国友一貫斎文書」433点
  • ③昭和39年に長浜市指定文化財に指定された「国友一貫斎作望遠鏡」1基
  • ④その他、未整理の一貫斎の遺品、古文書・器物等

3. 調査体制

  • ・ 主任調査員・調査員・調査補助員を構成員とする調査団を編成して実施しています。
  • ・ 主任調査員 委員長 宇野日出生 長浜市文化財保護審議会 委員
  •   副委員長 青柳周一 滋賀大学経済学部附属史料館 教授
  •   岡部幹彦 公益財団法人江川文庫 理事
  •   東 幸代 滋賀県立大学人間文化学部 教授
  • ・ オブザーバー 井上 優 滋賀県教育委員会 文化財保護課 主幹
  • ・ 調査員 県内の歴史研究者
  • ・ 調査補助員 県内・京都市の学生・大学院生等
  • ・ 事務局は長浜市 市民協働部 歴史遺産課、及び長浜市長浜城歴史博物館です。
  • ・ 古文書以外の器物等の評価については、「国友一貫斎再評価委員会」学術委員会の助言を得ています。

4. 調査方法

  • ・ 資料1点ごとに内容をデータ入力の上、分類してリストを作成します。
  • ・ 資料の写真撮影を行ないます(全資料・全丁をデジタル撮影する予定)。
  • ・ 資料に和紙ラベルを貼付し、文書番号を与えます。
  • ・ 主要資料の解読を行います(釈文の作成)。
  • ・ 調査報告書を刊行します。

5. 調査成果

① すでに長浜市指定文化財「国友一貫斎文書」684点の再調査を終了しました

令和元年度(平成31年度)の調査においては、上記3の資料群の内、①昭和39年に長浜市指定文化財に指定された「国友一貫斎文書」251点、②昭和58年に長浜市指定文化財に追加指定された「国友一貫斎文書」433点の再調査を終えています。その成果は、本ホームページの「国友一貫斎家資料目録」をご覧ください。

現在は、新出資料の調査を行なっています。

② 新たに「阿鼻機流 大鳥秘術」の詳細図面を発見しました

国友藤兵衛家(一貫斎家)の資料調査の過程で、これまで1枚の全体図面しか知られていなかった「阿鼻機流 大鳥秘術」の詳細図面が、新たに発見されました。「阿鼻機流 大鳥秘術」は、一貫斎が作成した飛行機の図面で、江戸時代には余人が飛行機図面は作成した例はなかったと見られ、一貫斎の発明意欲を示すものとして高く評価されてきました。

新たに見つかった資料は、縦24.3センチ、横16.8センチの冊子の形態で、5丁にわたり「阿鼻機流 大鳥秘術」と名付けられた飛行機について、パーツごとの詳細図面が掲載されて、檜板やなめし皮などの材料も記載されています。この図面から、一貫斎が飛行機を実際に製作しようとしていた事実がうかがわれます。また、日本近世科学技術史にとっても貴重な資料と言えるでしょう。

  • 阿鼻機流 大鳥秘術
  • 阿鼻機流 大鳥秘術
  • 阿鼻機流 大鳥秘術
  • 阿鼻機流 大鳥秘術
  • 阿鼻機流 大鳥秘術
  • 阿鼻機流 大鳥秘術

写真資料の申請について

本WEBサイト内の「国友藤兵衛(一貫斎)家資料目録」に掲載された資料について、研究目的に限り写真資料のご使用が可能です。